162:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/09(木) 20:19:34.26 ID:vAi26PND0
いや……お話の中の女の子は、助けてもらって泣いて抱きついたりしていたけども。実際にそういう状況になってみると、ただ、ただ一番最初に来るのは強烈な恥ずかしさだった。それに痛い。体中が痛くて、抱きついたりするどころの話ではない。
脱衣所の床に胡坐をかいて、丸まっているカランを膝に抱いていた男性……ゼマルディは、彼女が大きく息をついたのを見て、心底から安堵したように息を吐いた。
「お前一体どうしたのさ? 正真正銘びっくらこいたぞオレぁ。何だ? 喧嘩か?」
先日会ったばかりの。しかし特徴的な田舎喋りでまくし立て、ゼマルディはペシペシとカランの頬を指先で叩いた。
「もしもーし?」
「ゼマルディ……?」
「お前なー……喧嘩すんなら、一対一にならんと。勝てる訳ねーだろ、四人相手に何考えてんの? まず鉄則は相手の戦力を分断することが大事だ。その上で一人一人消せ」
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