196:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/10(金) 20:19:50.66 ID:oNd+Ad/T0
彼女達は、それこそが男性の志向の……最上の美顔だと思っている。
しかしカランから見れば、それはそう……ただ、そう……。
邪悪な。
どうしようもなく邪な。
ゼマルディのように本心から笑い飛ばすような笑顔ではなく、ただ単に何もない。
顔の筋肉は笑顔の形に引きつって入るものの、心も、目も笑っていない……まるで自分以外のゴミと会話しているかのような、黒い瞳。ドス黒いその瞳にしか見えなかった。
「カラン」
普通に、彼はただ喋っていた。
まるで自分の家の庭であるかのように、ここ男子禁制の姫巫女宮で悠々と立って、そして言った。
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