213:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/11(土) 19:05:20.24 ID:87ru5DuQ0
「ごめんね。花壊れちゃった……」
いろいろなことが起こりすぎて、疲労も限界だった。何よりルケンに近づかれたせいで、鼻や胃がギリギリと痛い。顎をつままれたので変な臭いもする。一刻も早く風呂に入りたかったが、妹がいない今、また蹴られてしまうのではないかと思うと行くことが出来ない。
何より今は、夕方の定例礼拝の儀……その最中のはずだ。サボってここにいる以上、監査官にお咎めを喰らうかもしれない。
――いつもと同じく、ただ我慢して小さくなっていればこんなことにはならなかったのだろうか。
ちょっと喜んでしまったがために。
ちょっと嬉しかったがために。
何だか、色々狂ってきちゃって。
訳が分からなくて。
――疲れた。
ベッドの上に腰掛けてぼんやりとしているカランをもう一度見て、ゼマルディはバツが悪そうに、部屋の隅で肩をすぼませた。
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