過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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243:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/11(土) 19:22:35.37 ID:87ru5DuQ0
ニタニタと笑いながら、十二、三ほどにしか見えないその男はゼマルディの前まで来ると、周りの刑仕官達が鎖をきつく絞り込んだのを確認して、ゼマルディが握り締めていた自分の花を指でつまんで取り上げた。そして胸ポケットにそれを指し。
彼はためらいもなく、焼けた火掻き棒の先端を、ゼマルディの右目に押し付けた。

一瞬、意味が分からなかった。

痛みというよりは、拳銃で脳幹を撃ち叩かれたような衝撃に似ていた。喚くことも、暴れることも出来なかった。
ただその一瞬で意識が雲の彼方まで吹き飛んで行き、頭の中が血の色で真っ赤になる。ひょっとしたら本当に脳の中の血管が沸騰して、頭蓋骨の中が血まみれになったのかもしれない。

聞いたことのない言語が、ゼマルディの口から搾り出された。


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