274:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/12(日) 20:08:48.96 ID:z5UY+Nzb0
ゼマルディはしばらくの間、何かを押し殺すようにして彼女を見ていた。しかしやがて息を一つつき、残った左腕でポン、とカランの頭に手を置く。静かに撫でてやりながら彼は立ち上がった。
「よし」
「どうするの?」
聞かれてゼマルディは、左手で上を指差した。
「だいぶ力も戻ってきたし、今なら跳べそうだ。上に逃げる」
「上?」
怪訝そうに聞き返し、カランは首を傾げた。
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