28:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:27:51.98 ID:A45p+aH70
歩き出した青年に引かれながら、愛寡は右足をずるずると引きずって歩き出した。
それは、義足だった。
膝下から先が、マネキン人形のような、精巧な作り物の足になっている。一応は神経感応で動くようで、膝が曲がったりはしているが……やはり歩きづらいらしい。重心が右側にかかると、体が横にぶれた。それをかいがいしく、しかしさりげなく爪という青年が支え、入り口までゆっくりと誘導する。
途中で、愛寡は憂鬱そうにため息を漏らした。
そこで足を止め、爪は少し考え込んだ後、師に向かって言葉を発した。
「ご、はね」
「ん?」
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