31:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:30:13.84 ID:A45p+aH70
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カランは言った。
私は大丈夫だと。
私のことは心配しなくてもいいんだよと。
彼女は、そう言っていつもと同じ笑顔でポツリと笑った。
――その笑顔があまりにも寂しそうで。
――その笑顔が、あまりにも心細そうで。
カランは言った。
手と手は、取り合うものだと。
そのために十本の指が存在しているのよ、と。
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