過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
1- 20
345:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:48:45.69 ID:3SORN3Q00
少女の手を握っていた大きな手……そこから力が抜けていき、毛布から抜き取られると力なく床に落ちた。
大分長いこと、彼は沈黙していた。
カランはぼんやりとした目で俯いているゼマルディを見ていた。
また少しして、彼女は羽根を鳴らしながら言った。

「……嬉しいなぁ……」

それは、呟き声だった。
ゼマルディは叱られた子供のように肩をすぼめて顔を挙げ……しかし、妻が発した言葉の意外性に怪訝そうに首をかしげた。

「ゼマルディは、どこにもいかない……」

「……」

カランは薄く目を閉じると、手を伸ばして彼の腕を掴んだ。そして何度か手を彷徨わせ、自分の倍はあるかというほど大きな男の手を掴んだ。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice