349:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/13(月) 20:50:58.16 ID:3SORN3Q00
「ああ……」
「……」
「嬉しいなぁ……」
カランは続けた。
彼女は俯いたままのゼマルディから手を離し、そして指先で彼の無事な方の頬に触れた。
「ここにいてくれるんだ……」
「……」
「こんななのに……」
「……」
「私を食べないんだ……」
そっと発せられた言葉に、ゼマルディは過剰すぎるほどの反応をした。ビクッと体を震わせて顔を上げる。見開かれた夫の目を見つめ、しかし微笑んだままカランは目を細めた。
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