過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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355:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/15(水) 19:59:38.22 ID:EmuY6hvN0
11 龍対龍

 程なくして、サバルカンダドームの第一区画にその人間が降り立ったのは、それから三日も経たないでのことだった。
この世界の人間達は、氷という凶器のオブラートに覆われた世界から身を守るためにドームという建造物に身を寄せていた。それは魔法使いも同じことだった。生命体である限り、常温が零下三十度を下回る極寒の世界にそのまま身をおくことは出来ない。
ドームは、それ単体で生命維持機関を有する。つまり空調、浄水設備がある一つの巨大な核シェルターのようなものだ。
それぞれに政府があり、治められている。
しかし、サバルカンダにはそれがなかった。このドームは政府の管轄がない故にスラム化している。しかしその代わりに、大規模な浄水設備と空調設備を持たなかった。簡単なたとえだと、小型のヒーターが何千個も群集して出来ているジャンク機関だとも言える。つまり正規の稼動条件を満たしているドームではないのだ。


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