383:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/15(水) 20:20:28.87 ID:EmuY6hvN0
一秒経ち。
二秒経ち。
阿鼻叫喚と、警報が鳴り響く空の中。
唖然としているドクと、微笑む妻の前で。
呆然とし、停止し、そして泣きそうに顔を歪めて。
それから龍は、吼えた。
爬虫類を連想させる裂けた口を大きく開き、生身の腕を指先まで開ききり、ゼマルディは天上を仰いで吼えた。
言語も、音も。
そんなものはなかった。
ただそれは純然たる、単純でいて一本の吼え声だった。
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