過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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386:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/15(水) 20:22:14.42 ID:EmuY6hvN0
パン、パンと笑いながら手を叩き、少年は悠然と歩くと、道の脇で腰を抜かしていた五歳程度の女児の前で立ち止まった。この騒乱の中、親とはぐれてしまったらしい。目を飛び出しそうなまでに見開いて、口をわななかせている。
それに向かって何のためらいもなく広げた手を伸ばし……。

次の瞬間、ルケンは猫のような動作で反射的に。

その場から大きく跳び退っていた。

何に反応したのか、分からなかった。背中を丸め、地面に足の裏を叩きつけた少年の体は、地面が弾性をもつトランポリンであるかのようにフワリと空中を舞った。そのまま十……二十メートル以上も上昇を続け、やがて背後のビル、その屋上に軽々と着地する。
しかし人間には到底ありえない跳躍を為した後でも、ルケンは本能の芯から、思わず腰を落としてその場に視線をグルリと這わせた。


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