405:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/16(木) 20:15:50.52 ID:Z6fjuYRs0
男――黒い一族は、十二歳の成人の儀後、その力を得る。一人一つ。どんなに優秀な者でも、例外は唯の一つもありえない。
ありえないはずなのだ。
抵抗することも出来ないまま、ルケンは背中から軽々と壁に叩きつけられた。その瞬間に能力を全開にし、衝撃点を先に吹き飛ばしておく。しかし相当な力が体を襲い、彼は溜まらず胃液を撒き散らした。
ゼマルディは低く唸りながらただ立っているだけだ。
その目が赤く、鈍く光を発している。
ずるりと壁をスライドして地面に崩れ落ちた少年を冷たい目で見下ろし、怪物はまた足を踏み出した。腕が空中に掻き消え、パチン、という乾いた音を立てて元の場所に収まる。
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