410:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/16(木) 20:18:17.31 ID:Z6fjuYRs0
喉から、血液ではない何か……内臓の一部を奇妙な音を立てて吐き出しながら、ルケンはチカチカと明滅している視界を、必死に前に向けた。
今まで自分が立っていた場所に、猫背に体を丸め、マントをバタバタと風に翻している異形の男がいた。両腕を地面につけ、四足走法のような姿勢をとっている。
それは、スタートの合図ではなかった。
着地。行動が終わった後での形だった。
ゼマルディの周辺の道路は、まるで矢の先端のように、彼を先として抉れていた。それはゆうに十メートル以上もの軌跡を描いて、放射状に合成コンクリートの地面を三十センチは掘りぬいていた。
衝撃波が炸裂したような。
そんな、爆発痕だった。
ルケンはゼマルディが彼の目の前で炸裂させたその攻撃を、認識することさえ出来なかったのだ。
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