過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
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45:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:43:48.89 ID:A45p+aH70
五十席はゆうにある店内には、自分達のほかには客がいない。厨房の人間以外は、全ての従業員がぐるりとテーブルを取り囲んで愛寡の一挙手一同に視線を注いでいた。泣いているウェイトレスもいる。
無論、誰も彼もが魔法使いの核を持っている。
一番広いテーブルの上には、ありとあらゆる料理が次々と運ばれてきていた。
愛寡はテーブルについて程なく目を覚ましたが、自分がウェイトレスやウェイター。そして店の周りに洪水のように取り巻いてこちらを見ている数百の視線を確認するや否や、一言も発さず小さくなってしまったのだ。
顔色は、先ほど爪の魔法で宙を舞った時とは比較に鳴らないほど真っ青になっていた。
最初は言葉をかけていたが、師が完全に無視を決め込んでいるらしいことを自覚すると、爪は愛寡の前に運ばれてきた料理にどんどん自分のフォークを突っ込み始めた。そして情緒も何もなく、師の顔色を伺いながら……凄まじい勢いで、それら全てのおびただしい量を胃袋に詰め込み始める。


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