過去ログ - 少女「ずっと、愛してる」
1- 20
484:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/18(土) 19:03:56.20 ID:rIc6JsyG0
「……面倒なコトになりそうダナ」

カタカタと、テーブルの上の血のグラスが振動していた。
爪が歯軋りするたびに、振動が大きくなっていく。
遂には、功刀が持っているグラスと、愛寡がテーブルに置いたグラスが、パァンッ! と音を立てて砕け散った。

「きゃ!」

悲鳴を上げて、愛寡がその場にうずくまる。

「てめぇ、コロス。絶対に、コロス」

爪の瞳が、段々と赤く変色しはじめる。
部屋の中全体が、小さく振動を始めた。

「俺ハ退散シマス。面倒ゴトは御免だ。愛姉、コイツは処分スルことをススメます」

功刀は、爪を一瞥することもなく背を向けた。
その体が、ゆっくりと影の中に沈みこんでいく。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice