546:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/19(日) 16:35:33.74 ID:PLPcklEN0
その向こう、今しがた熱波を弾いたところに、ポツリと、真っ白な毛をした猫とネズミがいた。
ネズミは猫の頭の上に乗ると、口をもぐもぐと動かした。ハスキーな少年の声が響いた。
「避けられた、避けられたね」
「そうね。不愉快ね。とても不愉快」
猫が口を動かす。柔らかい少女の声だった。
『猫とネズミ……喋ってる……?』
『魔法使いだ……!』
虹の方が動きが早かった。
壁を三段跳びの要領で蹴って、ためらいもなく猫とネズミの上に移動する。
その瞳孔が拡散した瞳に睨みつけられ、二匹の動きが止まった。
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