566:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/20(月) 17:33:55.73 ID:WO2eriwB0
ガゼルが、ピノ粒子の使いすぎで、一時的に休止状態に陥ったのだ。
彼にかかっている泉の魔法ですぐに粒子は復活するものの、タイムラグがある。
しかしそれは、致命的過ぎるタイムラグだった。
スカカカカカカッ! と硬い音がして、虹の体が吹き飛び、出現した刀に岸壁に磔にされる。
衝撃で、現在休止状態にあるガゼルが虹の手から離れて、地面を転がった。
血で滲んだ視界を必死に開いた虹の目に、空中をポン、ポン、とジャンプしながら、
軽やかに降りてくる白い猫の姿が映った。
自分で自分の体を「止めて」いるらしい。
その頭の上で、髭を揺らしながら小さなネズミが立っていた。
それはまるで人間のように二足で立ち、腕を組んで虹を見ていた。
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