59:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 16:55:11.54 ID:A45p+aH70
その途端だった。
首筋の黒い球に、突然ビリリと電撃のようなショックが走った。思わず首に手をやり、歯を噛み締める。
(何だ……?)
鈍痛。それが続いている。次いで刺すような痛みと共に、黒い核の周囲から赤い血がポタ、ポタと流れ始める。それは抑える指の間を伝って、カーペットに次々と染みを広げていった。
(これは……)
同じだった。
脳裏にあの時の光景。あの時のことが稲妻のようにフラッシュバックする。
同じだ。
この痛み。
この感じ。
これは……。
あの人と初めて遭った時と、同じ痛みだった。
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