695:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/23(木) 19:40:08.41 ID:oI7jiOK60
歯噛みして、虹はガゼルを睨むと途端、
ものすごい勢いで、喘息の発作のように咳をし始めた。
『こんな時に……』
苦しそうな彼女の声を脳内で聞いて、ガゼルは慌ててマルディに言った。
「この子は病気なんだ。今、薬を作る。投与してやってくれ」
「わ、分かった」
頷いたマルディの手の中に、ピノ粒子を操作して小さな注射器を取り出す。
マルディは無骨な腕で虹を抱えると、
その首筋に慣れた手つきで針を注射した。
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