74:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 17:03:58.82 ID:A45p+aH70
パン、という軽い音がして。
その、頭が粉みじんになって吹き飛んだ。
文字通り、固形物であるはずの人間の体が、霧状の肉片と血液、そして骨の断片になって爆散したのだ。
支えるものがなくなってしまった首筋から、噴水のように数リットルの鮮血がぶちまけられる。それを真正面から浴び、また爪はベロリと上唇を舐めた。
――まぁ、だったら証拠を隠滅すればいいだけだよな。
そう、たったそれだけのこと。
俺を見た全てを消せばいいだけだ。
「ベル、メル(残念だけど……)」
言葉を失っている逃げ遅れたオフィス内の人々を見回し、彼は血液でぐしょぐしょの顔で、にっこりと笑った。
「リー、ギラ・ッチェ(運がなかったってことでね)」
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。