75:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/08(水) 17:04:28.60 ID:A45p+aH70
彼女達に向かって、右手を伸ばす。そしてふわっ、と揺らした途端、フロアの一角それ自体が、見えないビル破砕機で吹き飛ばされたかのように後方に弾け飛んだ。勢いはただ崩れただけに収まらず、実に十メートル以上もの四方空間を隣のビルまで抉り飛ばし、それは轟音と煙、そして火花を散らして倒壊し、眼下の地面へと崩れ落ちていく。
――楽しい。
――ああ、楽しい。
――どうせなら……うん、どうせなら。
――ここらへん一帯全部やっちゃおうか。
――うん。
(そうしよう)
――そうしよう、そうしよう。
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