832:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:25:15.07 ID:pOQ9sNVj0
たまらず一気に五百ミリほど飲み干し、
燐はテーブルの上に、空のボトルを置いた。
「……ソレでいい」
頷いた功刀を、血まみれの口で見上げ、燐は言った。
「私も……もう、こうしなきゃ生きていけないんですよね?」
「分かってキタジャナイカ。最初ハ、あんなに嫌がってタクセにな」
「二週間もすれば慣れますわ……」
そうは言ったものの、燐の目には、まだ僅かな戸惑いがあった。
血液。
人体の一部。
それを「美味しい」と感じてしまうことの罪悪感。
それが「必要だ」と体が欲してしまうことに対する戸惑い。
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