836:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:28:39.48 ID:pOQ9sNVj0
燐は功刀のコートに顔をうずめて、目を閉じた。
「お父さんの匂いがする……」
それを聞いて、功刀は小さく喉を鳴らして笑った。
燐の頭を撫でてやりながら、彼は口を開いた。
「俺ハ、お前ノ父親ジャない」
「知っていますわ。もののたとえですわ」
「たとエ?」
「ええ、たとえですの」
それ以上言わずに、燐はやがて、スゥスゥと寝息を立て始めた。
起こさないように気をつけているのか、
功刀は首だけを曲げてモニターに視線をやった。
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