852:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:38:16.39 ID:pOQ9sNVj0
遅れて燐の頭に、何か形容しがたい、
ドス黒い怨念のようなものが……粘りつく、その感覚が広がる。
ゾッとした。
体に走った悪寒は、燐にとって産まれて初めてのものだったが、
何だったかと形容すれば「そうなる」だろう。
それほど未知の悪寒だった。
何か邪悪な……。
邪悪すぎて形容のしがたい……。
そこまで考えた時、燐を庇って振りかぶった功刀の腕を、
「何か」が凪いだ。
ジュッ、という音がして、その「何か」が通過した部分の、
功刀の腕が「消滅」した。
文字通り、消えてなくなったのだ。
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。