856:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:40:48.89 ID:pOQ9sNVj0
その影がざわついて、吹き飛んだ腕を構成する。
それに伴って、腕がコートごと再生した。
青年は、数十メートル離れたビルの屋上に、座っていた。
肩にライフルを担いでいる。
彼は眼鏡をくいっ、と指先で上げると、
息をついて功刀を見下ろした。
「久しぶりに会った相手だから、躊躇したのか?
魔法展開までゼロコンマ三秒……止まって見えたけど?」
「硲……!」
押し殺した声で功刀は言って、燐をコートの端に隠した。
彼にライフルの銃口を向けて、硲と呼ばれた青年はクックと笑った。
979Res/589.08 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。