860:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/02/26(日) 22:43:46.58 ID:pOQ9sNVj0
途端、ドームの地面が割れた。
巨大なクレバスが燐の目の前に、
お菓子を引き裂くように広がっていく。
実に数キロ……正確には三キロ程も地割れは続くと、
その射線上にあった建物や人、全てを飲み込んで、
轟音を立てて崩れ始めた。
わけが分からなくなり、
功刀にしがみつきながら燐は悲鳴を上げた。
「何をしてるんですの! 人が……人がいるんですよ!」
「構うカ! 気を抜くナ、殺さレルゾ!」
まだ硲が生きている、とでも言わんばかりの声だった。
そこで燐は、またゾッとするような感覚を頭の奥で感じた。
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