879:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:25:02.11 ID:ur+gV4mt0
衝突の威力は、距離と速さに二乗する。
異常なまでの硲の拳の強さは、それが答えだった。
硲の拳が、功刀の腹を貫通する。
いくつもの空気の渦が破裂し、功刀の体が、
弾丸のように下に向かって吹き飛んだ。
また硲の姿が消えて、燐の脇に出現する。
彼は燐を軽く抱き上げると、一瞬後、
功刀が落下してクレーター状になった吹雪の、
氷の上に立っていた。
硲に投げ捨てるように降ろされ、
燐はぐちゃぐちゃの肉塊のように
なっている功刀を見て、息を呑んだ。
そしてよろよろとそれに向かって近づく。
「功刀さん……?」
功刀は、動かなかった。
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