890:三毛猫 ◆E9ISW1p5PY[saga]
2012/04/29(日) 22:32:39.11 ID:ur+gV4mt0
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両腕が吹き飛んだマルディが、
地面を滑りながら着地する。
途端、彼を包んでいたもったりとした
空間が元に戻った。
爪のトカゲのような体が、
きりもみに回転しながら吹き飛んでいき、
一つ、二つ、三つとビルを
貫通して向こう側に抜ける。
遅れて、貫通された廃墟ビルが倒壊を始めた。
マルディは、口の端から涎をたらしながら、
荒く息をついていた。
体中の鱗が真っ赤に焼けている。
遅れてそれが、ガランガランと
音を立てて落ちていく。
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