20:まっちゃ
2012/03/10(土) 22:02:32.81 ID:h0ig18Ea0
少年は動けない。
だって、知らないから。
こんな時どうすれば良いのかを。
急いで少女に駆け寄れば良いのか、その場に崩れ落ちれば良いのか、それとも意識を手放してしまえば良いのか。
少年にはいくら頭を働かせてもソレが分からないし解らないし判らないしワカラナイ。
ゆっくりと口を動かし声帯を震わせ零れ出てきた言の葉は
少女に対する呼びかけでも目の前に広がる地獄に対する絶叫でも自分に対する憐れみでもなく――
「・・夢、、だ・・・」
在ないけれど、確かに其処に在る誰かに向けて放たれたものだった。
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