過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝】その６ -SS速報VIP

過去ログ - 真・恋姫無双【凡将伝】その６

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894:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(不明なsoftbank)[sage]
2012/03/21(水) 01:02:33.56 ID:zghU/0MO0
お疲れ様です。
やはり韓浩は残りますか。さしもの二郎さんも劉玄徳の存在を見知った後に、理由が『ソレ』なら抑えとして残さない訳にはいかないですよね。いやはや、適切な人材派遣です。
考え込むが、考えるまでもない、と思考を打ち切っている辺り、即断でしょうね。韓浩としても本当の上司が知恵回りが鈍くなくて良かった、程度には思っているかも。
ホラ、あれです。
韓浩は冷静沈着な諫言を行う人材ですが、言い換えると耳に痛いことしか言わない関わりたくないヤツでもありますから。なのに、二郎さんは以前諫言をきちんと受け止めたのでしょう、結構ボロカスに言われていたと二郎さん自身が考え、しかし韓浩が二郎さんを見限っていないということから考える辺り。
また、地味様へ対する執着。これも読んできた通り、韓浩の諫言をしっかりと諫言として捉え、受け容れてきた信用の積み重ねが漸く信頼へと変化して、それがこの今回の申し出へと表れているのでしょう。

きっとこの物語の韓浩の短い生にとって、二郎さんと地味様は彼女の言に心から耳を傾けた『たった二人』なんだろうなぁ。
二郎さんや我々観測者から見れば、韓浩は英雄に他ならないけれど、韓浩にとってみれば、自身は無位無官の庶子で多少知恵が回って言が立つだけの小娘でしかないと感じているでしょうし。
韓浩にとってみれば、言わないし察せさせないけど、自身を『正面から』向き合ってくれている二人に対するささやかな恩返しのつもりなんだろうなぁ。

そして。そしてこの物語の韓浩が二人と出会わなかった場合を考えると、その性が、言が、敵意を招いて悪意しか受け取れぬ生を貫いていたでしょうね。そう考えると、なるほど、韓浩は『正反対の桃香の性を持ちつつ』、しかし『歪まなかった』『善性』の人間なんでしょうね。

いつもながら、一ノ瀬先生の見事な登場人物の性格付け、配置には感嘆します。そして布石の置き方にも。
桃香の出演は地味様の隣からが定石。だからこそ、出演前から桃香と正反対の性を持つ登場人物を出演させ、後に活かす。いやはや、時たま流れる幕間がこれほど重要だとは！　凄まじい石の運び具合に驚嘆です。そして、布石に全く気付かせないその指し方にも唸らされてしまいました♪

最後に一つ。ながもんは既にデレていた…………ッ！

長文、乱文、失礼致しました。

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