過去ログ - ハルヒ「神の右席へ」
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5:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga]
2012/02/11(土) 11:33:55.98 ID:GqBTWdje0

 土御門の口調が急に真剣なものに変わるが、ハルヒは特に臆する様子もなく切り捨てた。

「ただのロリコン野郎の集まりに過ぎなかったわ。だから言ったじゃない。こんなヤツら
が『刺突杭剣(スタブソード)の情報なんか握ってるはずないって』

 まるで子犬が失踪しました、とでも言わんばかりの軽さに、土御門は眉をひそめる。

「ちょっとは緊張感を持ってほしいんだが……、お前、あれが何か分かってるのか?」

「『聖人殺し』の霊装でしょ? 今頃上層部はパニックでしょうね」

 オレ達も十分上層部だと思うぞ、と土御門は言って、

「ってか、分かってるなら何でそんなに落ち着いてるんだよ!」

「確証があるからよ」

「確証?」

「ええ」

 彼女は続けて、

「『刺突杭剣』が今どこにあるかなんて知らないわよ。あたしが聞いたのは、連中がそれ
を持ち出したって事だけだしね」

 言いながら、ハルヒは『破滅の枝』の先で、地面に何かを描き始めた。

「でもこの効果は分かってるでしょ? ならローマ正教の目的も明らかじゃない」

 完成したのは細い十字架のような絵だった。恐らく『刺突杭剣』を想像して描いたのだ
ろうが、それにしてはえらくリアルなタッチだ。本物を見た事あるはずはないのだが……。
 土御門が疑惑めいた視線を向けると、彼女は腰に手をあててこう言い放った。



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