過去ログ - ハルヒ「神の右席へ」
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7:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(大阪府)[saga]
2012/02/11(土) 11:35:23.42 ID:GqBTWdje0

 土御門は小さく息を吐いて、

「どっちみち、オレはすぐに『学園都市』に戻らないといけない。だからこっちでの事は
お前やテオドシアに任せるしかないんだ。頼んだぞ。コレは魔術サイド全体を揺るがす大
事件なんだからな」

「その『大事件』が『大惨事』になるのを未然に防ぐ事があたし達の役目よね」

 だったらもう少し真剣になってくれ、と彼は吐き捨てる。
 ハルヒはそれを無視して適当に手をプラプラと振りながら、

「ま、何か分かったら真っ先にあんたに伝えるわよ。『最大主教』はいまいち信用できな
いしね」

 そう言ってどこかへ行ってしまった。恐らく聖ジョージ大聖堂か『必要悪の教会』の女
子寮だろう。
 土御門は彼女が生み出した‘残骸’を見る。
 既に鎮火しているが、家具は焼けて炭化しており、それがレンガの表面にかかって、全
体が黒々とした色で覆われている。もはや原形など留めていない。

「―――って、片付けは人任せかよ!!」

 土御門は思わず振り返るが、そこに人影は見当たらなかった。
 悔しさ半分悲しさ半分といった様子で、彼は肩を落として舌打ちをする。だが、そんな
事をしたってどうしようもない。
 彼女が人払いを解除すれば、ここにもじきに人がやって来る。結局、彼がすべき事は決
まってしまった。

「はぁーあ……、うまくいく気が全くしないぜよ」

 ポツリと呟いた声に返事はない。本当に勘弁してくれと彼は思う。
 腐っても、彼らはイギリス清教第零聖堂区『必要悪の教会』のメンバーなのだから。



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