過去ログ - ほむら「この話に最初からハッピーエンドなんて、ない」
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以下、VIPPERに代わりましてGUNMARがお送りします
[saga]
2012/02/29(水) 21:05:48.63 ID:fRW4icTG0
あぁ、分かった。
この人は、
まっすぐ私と向き合っていられないほど、
私のことが、憎いんだ――
それは半ば、雷鳴の如き閃きだった。
美国織莉子、答えを得たり。
心臓の音が五月蝿い。手が、足が、全身がカタカタと小刻みに震えている。
緑の黒髪をした少女は、話は終わりとばかりに、既に踵を返していた。
何故だろう? 私は、こんなにも憎まれているというのに。
殺したいほどの憎悪を、彼女から一方的に浴びせられている筈なのに。
ならば私の中に込み上げてくる、この胸の高鳴りは何だろう?
「――あなたは、私を憎んでいるのですね」
だから、これはただの確認だった。
「ええ、そうよ。私は、お前を許さない」
私は、お前を許さない。
お前を許さない。
お前。
これは掛け値なしに、世界でただ一つ、私の為に紡がれた言葉だ。
彼女は言った。お前、と。
あの言葉も感情も全て、美国ではない、私個人に向けられたもの。
救いはあった。希望もあった。
あの子は相変わらず、今でも怖いけれど、それでも。
恐怖よりも、喜びの方がきっと大きい。
憎悪こそが、救い。
それは余りにも歪んでいたが、織莉子にとっては紛れもなく「希望」であったのだ。
◇
暁美ほむらと、美国織莉子。
その在り方故に、決して相容れない宿命の怨敵。
狂った運命は、磁石の同極を結びつけ、彼女等に何を齎そうというのか。
……二人の思いは、未だに交錯していない。
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