過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」 ドラゴン「その2だ」
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39:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/15(水) 21:39:16.38 ID:heOvlRvw0
ドラゴンは雪男目掛けて走り出した。
速く、しかし静かに。

相手はこちらに気づいていない。
ならば不意打ちを狙う他ない。

姿勢を低くし、加速する。
残り五メートル

一撃で決める。
彼女はそう決め、右手の拳をさらに強く握った。
狙うとすれば急所である頭か腹だ。
残り二メートル。

雪男がこちらに気づき、向き直る。
目が血走り、牙を剥くその姿は人間なら恐怖の対象だろう。
だが彼女にとってそんなものは恐怖ですらない。

体を大きく捻り、右手を振りかぶる。
渾身の一撃を雪男に撃ちこむ。
その威力はもはや弾丸の域に達していた。

雪男がとっさに防御しようとするが明らかに間に合わない。

メキリ、と嫌な音をたて、弾丸という名の拳がが雪男の腹の部分に突き刺さる。
雪男が怒りとも悲鳴とも聞こえる声をあげる。

だがドラゴンは全く怯む事無く、さらに左手で顔面をとらえる。
彼女は確かに骨が折れるよな嫌な音を聞いた。

相手の体が浮くのがわかる。
だが力を抜く事無く、左手を振り切る。
相手が魔物なら加減をする必要は無い。

雪男は地面を転がり、苦しそうに呻く。


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