過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」 ドラゴン「その2だ」
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50:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/02/15(水) 21:59:50.66 ID:heOvlRvw0
相手を撒くには炎の中を走るのが一番いい。
服が焦げる臭いがし、体が熱さに悲鳴を上げる。

体の限界を感じ、炎の外に飛び出す。
肺は火がついたように熱く、呼吸はいつも以上に乱れていた。
その場に腰をおろし、呼吸を調えようとする。

だが呼吸を調える前に彼は立ち上がる。
彼の目の前には今までとは違う敵が立っていた。

それはまるで漆を塗ったように漆黒で美しい西洋甲冑の騎士だった。
ほぼ全ての部分が甲冑で覆われ、肌は全く露出していない。
唯一肌が見える目の部分も奥は黒く染まり、何も見えない。
まるで中には誰もいないようだ。

何も言わないし、何もしゃべらない。
だが弓兵は相手の強さを理解した。
根拠は何もない。
ただ長年の勘が、動物的勘が危険だと言っている。


「お前が兵器って訳か……」


誰に言った訳ではない。
ただの独り言だ。


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