過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」 ドラゴン「その2だ」
1- 20
880:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 21:43:02.55 ID:KgRpGWRN0
灰色の壁。
鉄の檻。
埃っぽい部屋。
そこが今のオレの居る場所だった。

体がギリギリ入る様な檻の中で人間どもの見せ物になる。
それが今のオレだった。

最初の頃は屈辱的だったが今となっては慣れてきた。
慣れてきてしまっていた。

多分受け入れ始めたんだろう。
この理不尽な状態を。

埃っぽい建物の中には四、五人の人間がいた。
どれも変わり映えのしない格好をし、好奇と恐怖の眼差しをオレに向けている。

つくづく愚かな種族だ。
だから嫌いなんだ。

オレはゆっくりと人間達を見まわし、僅かに火を吐いた。
口からほんの少し火を吐いただけで、それだけで人間達は悲鳴を上げ、逃げるように外に出ていく。

ははっ、愚かだ。
愚かで臆病で卑怯な生き物。
愚かだ、愚か過ぎる。
……まあ、その愚かな人間共の罠にはまりこんな場所に入れられたのはオレな訳だが……。


「ははは、苦し紛れに火を吐くか、さすがは劣等種属」


背の低い、中年の男。
明らかにオレの一撃すら耐えられそうもないこんな屑にオレは捕まった。
寝込みを襲われ一瞬で捕まったのだ。
そうでなければこの程度の生き物に捕まる訳が無い。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/540.62 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice