過去ログ - 勇者「パーティーにまともな奴がいない……」 ドラゴン「その2だ」
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889:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[saga]
2012/04/05(木) 21:58:53.69 ID:KgRpGWRN0
干し肉は硬く、オレにとってはそこまでおいしいとは感じられなかったが、空腹を満たすのには十分だった。
それにこの男から貰った、と言うだけで十分にうれし――――。

……何を考えているんだ、オレは。


「聞きたいんだけどお前は何をして捕まったの?」

「オレは気高き竜だ、人間など相手にはしない、人間共が勝手に騒いでいるだけだ」

「お前はいいのか?」


予想外の返答に言葉が詰まる。

心配されている。
オレが?
たかだか人間に?


「そんな訳のわからない理由で殺されていいのか?」

「殺されたく無いに決まってる。だが、オレがどれだけ足掻いてもここから逃げるのは不可能だ。逃げるのが不可能だとわかっているのに足掻くのは無様だろ?」


それが嘘も偽りも無い、正直な気持ちだった。
殺されたいか殺されたくないかで言われれば殺されたくないに決まっている。
だが竜として生まれた以上、気高き一族に生まれた以上無様な最期を迎える訳にはいかない。
潔く、気高き竜として死ななければいけない。


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