過去ログ - アンリ士郎「汝の欲す所を安価にて為せ!(キリッ」一同「へー」
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245:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/02/20(月) 23:57:29.19 ID:qn1A7crN0
 この電脳世界において肉体を構成するのは有機物ではなく、魔力とデータの配列、つまり魂の霊子化である。
 ムーンセル・オートマトンの表層世界。
 つまり霊子虚構世界であるセラフにおいて、これが人間と英霊の肉体の組成なのだ。

 それにより、通常セラフからの消去(デリート)干渉を受けると
 全身を蝕むように霊子を改竄・消去され死に至る。
 
 だが希に

 その干渉を耐え、生き延びる者もいる。


「ヒャハハ! 情けねえな、おい!」

 粗野な笑い声が、割って入った。
 声を上げたのは、ギラギラと肌がテカった若い男だ。
 歳は二十歳になっているかどうか。
 ドレイクよりも下だろう。しかし、黒い革に金属の鋲が打った服を着たその姿は、威圧的な空気を放っている。

「生意気な女は引っぱたけ。素直になるぜ」

 次に出てきた男はうっそりと上から降りてきた。その身長は高く見上げてしまうほどだ。

「……悪いが、それは僕の流儀じゃない」

 安重根はドレイクをかばうように、一歩進み出た。
 ギラギラした男、ドゥクパ・キンレイは刃物のような目でドレイクと安重根を睨めつけると、
 皮肉な笑みを浮かべた。

「へっ、まあ好きにしろや、坊ちゃま」

「――ふん」


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