過去ログ - アンリ士郎「汝の欲す所を安価にて為せ!(キリッ」一同「へー」
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877:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[saga]
2012/03/29(木) 22:04:41.04 ID:Jb/FK6hW0
「いやな脅迫だな。しかし、どうも気が進まないな。
 成功したとしても、とやかく言われるだろうしな。
 神を恐れぬ行為だとか……どうしてそうなったとか……」


「神を信じないやつに限って、そんなことを言うんですよ。
 そんな雑音、気にすることはない。先生こそ神ですよ。
 神はアダムの胸の骨から、もう一人お作りになった。似たようなものです。勝てば官軍、成功したらですよ?
 医学史上に先生の名が残る。金文字で印刷されて残るかもしれない。
 ジェンナー、エールリッヒ、パスツール、ドクトル・ジバゴにドクター・ノオ、これらの輝かしき博士たちと並んで、
 先生の名がたたえられることになるのですよ」


「虚栄心がむずむずするようなことを言うなあ。妙な名もまざってたけど……
 それに僕は栄誉とかお金とかまったく興味ないし」



 医師の心は揺るぐ気配はなく、三人はそこをもう一押しする。



「名声がお嫌いなのでしたら、無理にとは言いません。
 これだけ条件がそろっているんです。ほかの先生に交渉してみますから」


「おいおい。脅したりすかしたりで、微妙に痛いところを突いてくるなあ。
 学術研究発表会での、晴れがましい光景が目に浮かぶ。えへん、諸君、これから、僕は世界最初の……」


「そうこなくちゃいけません」


「うーん。こんなの予定にはなかったんだけど、まあいずれにせよこのままでは君たち、たしかに長いことはないんだしね。
 や、また口がすべった。いまのは取消しだ。みな、まもなく回復する。僕が保証する。
 しかしだ、万一ということもある。
 その三人が揃ってまた万が一おかしくなって大変な時に備えておくのも、必要かもしれないね。
 万の三乗はそこそこな確立だが、ありえないことじゃあない。
 ああスレのネタふりのために身を投げ出そうという、きみたちの熱意には負けたよ。考慮しよう。大いに考慮すべきことだ。
 そうと決まれば、一刻も早く書類を作っておこう。手遅れになっては、取り返しがつかないからね……」


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