過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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[sage saga]
2012/02/18(土) 04:36:49.56 ID:pWDs8SQR0
しかし、鑢七実という人間はいったい何者なのだろう。
殺される直前、爆発とともに姿を現した彼女。今は自分を助ける代わりに現在位置の情報を教えるという条件で助けてもらっている。
しかし、彼女は異常だった。異常すぎるくらい異常だった。
向かってくる兵たちを尽く叩き伏せ、斬り伏せ、捻り伏せたのだった。その兵たちを完膚なきまで退けさせ、そして斬り殺し、殲滅させていったのである。淡々と、ただ淡々と。
虚刀流とは、一体なんだったのだろうか?
あたかも剣士が敵を刀で華麗に斬り倒しているようにしか見えない。
が、彼女は生憎と日本刀は持っていない。素手である。なのにマンガのようにバッタバッタと死体の山を築き続けている。
何かの超能力の一種か?ここは何が起こっても可笑しくはない学園都市だ。
しかしAIMジャマーがある。いや、AIMジャマーがたまたま故障して停止中だったという線はないか?
いやそれはあり得ない。
警備員をはじめとする超能力を持つ大人たちが一番恐れているのは、超能力を持った子供たちが、自分が持つ能力を使っての暴力。簡単に言うなら授業崩壊。拡大するならクーデターともかく、彼らが最も怖いのは子供なのだ。
だから大人たち、警備員は対能力者用のハイテク兵器を持ち、日ごろ警備をしているのだ。この学園都市で一番臆病なのはそんな大人だというのも、過言ではない。
よってAIMジャマーも、一つが故障で使えなくなった時の為に予備の機器もあるずだ。たとえばAIMジャマーがもう一機だとか、(布束はまだ外の世界にいる時は制作途中だった)キャパシティダウンだとか。
ともかく、彼女は能力者じゃない事は確かだった。
じゃあ彼女は一体………?
もういい、考えるのは後にしよう。今はここから出るのが先決だ。……まぁ七実はここにいる人間を殲滅して占拠しようと考えているが。
「布束さん? 準備は良いですか?」
「year, 早速」
二人はそうして部屋を出た。
そして、また地獄のような殺戮が始まるのである。
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