過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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6:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/02/14(火) 02:43:09.99 ID:dHLXlRgO0
鑢七実。鑢という苗字は初めて聞いた。まぁ学園都市の住民は珍しい苗字の人間がわんさかいるのだが。


「で、ここはどこなのですか? もしかしてここは『死後の世界』という物でしょうか。まぁ私が生前やって来た所業を見ていれば、ここは地獄、という事になるますね。なるほど、確かに真っ白なこの空間は些か不愉快な場所です」


何を言っているのだこの女は。布束はいよいよ頭が痛くなってきた。もしかしてこの鑢七実は究極の電波さんなのかもしれない。

そんな彼女には全く興味が無い様だ。七実はまたキョロキョロとあたりを見渡し、近くの白い壁に歩み寄ってコンコンとノックする。そしてそこに耳をあてている。


「外の音は全く聞こえないようですね」

「それはそうよ。ここは完全防音性の壁で囲まれているんだから」

「…………?」


何を言っているのかわからないような顔を、七実はした。


「…………in short,この壁は外からの音を遮断するの。あと内側の音も吸収して外には漏れないし響かないようになっているの」

「なるほど……通りで」


七実はそう呟いて壁を一回撫でた。


「……………ああそうそう。忘れるところでした」


と、記憶の隅に置いておいた事項を思い出した七実は布束へ顔を向ける。


「自己紹介もしましたし、質問に答えてもらいましょうか」


そしてもう一度、質問を投げかけた。


「ここは………どこかしら?」


布束は即答だった。


「学園都市よ」


即答だったのは理由がある。『学園都市』という答え以外、布束は知らないからだ。ここが何学区のどこの何番地の何丁目か見当もつかない。曖昧だがこうとしか答えられなかったのだ。きっと七実は『そんなことわかっている』と一笑するだろう。その時は『わからない』というべきだ。

しかし布束の予想の斜め上の回答が七実の口から発せられた。


「…………『がくえんとし』ってなんでしょうか?」

「」


ああもう、なんなのよ。この人。





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