過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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[sage saga]
2013/01/16(水) 01:46:56.70 ID:AXbq7NOJ0
『きぬはた!! きぬはたぁ!!』
『起きなさいよ!! ねぇ、絹旗ッッ!!』
ガラスの向こうで、二人の少女が泣き叫びながらガラスを叩く。だがいくら叩いたって、絹旗の意識は戻る事は無い。
「馬鹿な娘……」
『姉ちゃん…ッ!』
七花は怒りに燃えた。
プルプルと肩を震わせ、髪を逆立たせて、鬼の見幕で睨みつける。
『やりすぎだ……ッ!』
「やり過ぎも何も、これが私の正常運転よ、七花。それに、剣士である私の目前にこの小汚い小娘が立ちふさがるのなら、斬って捨てるのが道理ってものでしょう。そこを勘違いしてもらっては困るわ」
それに、と七実は付け足す。
「この子は曲がりなりにも剣士よ? 盗品の刀を振り回す悪党だけど、刀を持っている以上、剣士は剣士。……七花、私、何か間違っているかしら?」
『…………ッッ!!』
ぐうの声も出なかった。
昨日、一昨日と誰かが言っていたじゃないか。『これは戦争なのだ』と。
もっとも七花は、こうなってしまった七実はもう何も聞いてくれないという事を良く知っている。
七実は転がる絹旗を見下し、
「まったく、七花も不幸な子ね。こんな小娘に執拗に追い回されて」
背中を足で踏んづけた。
メキッ! と背骨が軋む音がする。
七花は思わず叫ぶ。
『やめろっ!!』
「やめないわ。だって、あなたには反省してもらわないといけないから」
『絹旗に虚刀流の奥義を盗まれた事か……? いいじゃねえか! それくらい!!』
「それくらい? それは聞き捨てに出来ないわ。あなた、その一言で虚刀流当主失格よ」
七実の声が低くなった。
「七花。あなた、六代目である父さんや五代目の五幹以降のご先祖様の血みどろの『努力』を“否定”したのですよ?」
『そこまで言ってねぇ! 俺はただ、絹旗が俺の真似をするぐらい良いんじゃないかって言ってんだ!』
「………この泥棒を庇うのも大概にしなさい!!」
『………!』
七実の叱責に七花の体が硬直した。
「また子供の頃の様に生爪を剥がされるような思いがしたくないのなら、もう黙っていなさい………」
久しぶりだった。いつ以来だろう。姉の本気の怒り顔を見たのは。汗が全身から溢れ出る。
その様子を見ていたとがめは、七花の後ろから前に出てくる。
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