過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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[sage saga]
2013/02/04(月) 01:03:11.26 ID:ouorT+Ut0
声が、聞こえる。甲高い声だった。それでも自分とは違って落ち着いた大人の声。
『そこでだ。絹旗の代わりに、私が責任を持つと言うのはどうだろうか?』
「…………ほう」
別の声が聞こえた。
『絹旗の命だけは助けてくれ。責任は私がとる』
「それは………“代わりに私に斬られる”という事でよろしいですね」
鈴を転がした様な、聞き取りやすい澄んだ声だった。殺気とは違って冷たく、恐ろしいものでもあった。恐ろしい声に、もう一つの声が応える。
『結構だ』
ほら、こうやって倒れている間に、君の大事な人の大切な人が君の所為で殺されるよ? 君の所為で。
―――そんなの……駄目じゃないですか。七花さんが超悲しむでしょう?
『まさか………やめろとがめ!』
ほら、言わんこっちゃない。とがめさんは七花さんの心を本当に分かっているのでしょうか。超疑問に思います。
でもとがめさんの事ですから、何が何でもやっちゃうんでしょうねぇ………。
『敗戦の将は全ての責任を取る必要がある』
ほら、格好つけちゃって……。
大見得張ったって、対して超格好良くないですよ。
後ろで七花さんが泣き出しそうな顔をしているじゃないですか。
自分に惚れてくれいている人を悲しませちゃ駄目ですよ。
あ…また別の声が聞こえる。
泣き声だ。
超悲しそうな泣き声だ。
嗚咽交じりで自分の声を呼ぶ、悲しそうな声だ。まるで悲しみ、寄り縋る様な、そんな。
そう泣きまくらないでください。超恥ずかしいから。
てか、フレンダの泣き顔なんて初めてです。
超有り難いですね。私の為に泣いてくれるなんて……。
ああ、自分は幸せ者だ。
どうして気付かなかったのだろう。自分の為に泣いてくれる仲間と、自分の為に死んでくれる仲間を持って、幸せ者だ。
でも、彼女らを超不幸せにすることは出来ない。
絶対に出来ない。
だから、立ち上がらなくちゃならない。生きなくちゃならない。縋っても生きなくちゃならない。そして――――
――――戦わなくちゃ、ならない。だから戦え、絹旗最愛。
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