過去ログ - 鑢七実「ここは………どこかしら?」布束砥信「学園都市よ」
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VIPにかわりましてNIPPERがお送りします
[sage saga]
2013/02/04(月) 01:45:21.99 ID:ouorT+Ut0
それでも勲章モノだ。
あの鏡花水月から、生きていられるのだから。
だが―――。
七実の鏡花水月は七花のそれとは違う。凍空一族の怪力を100%フルに使った特別なものだ。
その風圧だけで、絹旗はガラスの壁に叩きつけられるのである。
「グ…―――――ァッ」
後頭部から猛烈な衝撃が伝わる。ハンマーで殴られた様な痛みがし、後頭部から血が流れる。もしも普通の人間なら、車に轢かれた蛙みたいにぺしゃんこになっていた程の威力だから、無理もない。
それが決定的なダメージになってしまった。鏡花水月を回避できても、それの副作用によって倒れたのならば意味はない。
――――絹旗の敗北だ。
糸が切れた人形の様に、崩れ去ろうとする絹旗の体。それさえもスローモーションだった。
(嫌だ、まだ諦めたくない―――。超勝ちたい。あと少し、あと少しで、超勝てるというのに――――。超考えろ、まだできる筈だ。まだ右腕は超動く――――。)
悔しそうに絹旗は表情を歪ませる。
(ああ、あの、七花さんが第七位に放った技、超凄かったなぁ――――。)
絹旗はあの壮絶な試合を思い出す。
あれはとても感動した。やっぱり、鑢七花は自分が見込んだ男だ。強くて、憧れる。だからついていきたいと思ったのだ。強くなるために。強くある為に。七花と共に生きる為に。
(だから、あの技…何とか習得したい――――。だから勝たなくちゃ――――。生きなくちゃ――――。ここで、諦めるなんて出来ない――――。諦めたくない――――。)
―――――――――――――――諦めたくないッッッ!!!!!
その思考こそが、決定的だった。
その思考があったこそ、諦めない。
ダメージは大きい。致命傷を多く負いすぎた。だが、まだ諦めていない。まだ一発分の体力はある―――。
まだ、絹旗は終わっていない。終わってたまるか―――。
そう、そうだとも。
まだ終わってはいない。
終わってはいない。
――――――絹旗の奇蹟は、まだ終わってはいない!!
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