1: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:14:10.87 ID:JVfiK+WX0
それは酷く寒い夜のことだった。 
  
  
 普段は美しい輝きを見せる月もその日だけは雲に隠れ、より一層暗くなっていて 
  
 そこに人気などはなく、まるで自分だけが違う世界に来てしまったような光景だった。 
  
 しかし、それはどこにでもある風景で、そして何かが異質だった。 
  
 そしてその異質によって俺は初めて「死」を体験することになる。
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2: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:15:05.72 ID:JVfiK+WX0
  
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 誰もが「あの時こうすれば」とか「こうしていればもしかして」なんて事を思ったことがあるとは思う。 
  
3: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:16:16.60 ID:JVfiK+WX0
  
 運命って言うのは残酷であり、非情だ。 
  
  
 だからそれまでにどんなに良い行いをしても、自らに何の非が無くても、それを避けることは出来ない。 
4: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:18:03.41 ID:JVfiK+WX0
  
 ―――――――――――――――――――――――― 
  
  
 ―――――――――――――――― 
5: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:18:56.07 ID:JVfiK+WX0
  
 「よぉ〜男。って朝から何ぶつぶつ言ってんだ?」 
  
  
 「うるせぇなぁ、朝ってのはもっと静かに考え事でもしてるもんだろ。普通」 
6: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:20:11.34 ID:JVfiK+WX0
  
 「ハァ、ハァ・・・やっとついたか」 
  
  
 「テメェ、クラス替え知っててなんで今日が始業式なの忘れてんだよ・・・」 
7: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:21:09.22 ID:JVfiK+WX0
  
 だらだらと長ったらしい始業式が終わり俺たちは校舎を出る。 
  
  
  
8: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:21:56.84 ID:JVfiK+WX0
  
 「なんでって、そりゃ、なぁ?」 
  
  
 「おk、分かります。分かりますよ、友君。僕も一人の男とs・・・」 
9: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:23:42.35 ID:JVfiK+WX0
  
 「あれって・・・」 
  
  
 「ああ、女か。あいつ、俺らのクラスに居たろ」 
10: ◆kMUdcU2Mqo[sage saga]
2012/02/16(木) 02:25:15.13 ID:JVfiK+WX0
  
 「嘘だよ、冗談だから続けて」 
  
  
 「続けて、ってこれ以上何も無いんだけど・・・」 
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