過去ログ - 一方通行「イヤだ」part4
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388:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/03/03(土) 22:14:12.31 ID:MPbY7iKpo

垣根「はいオマエらこっち注目、引き出し開けるぞー」イエーイ

一方通行「オマエマジで何なの?何でそンな引き出し開けてェの?」

麦野「馬鹿なの?死ぬの?」


 散々に罵倒されながらも垣根は引き出しを開けようとするのをやめようとしない。
勿論それには理由がある。「理屈じゃない」などとのたまっていたが、その裏には冷徹な打算が隠されていた。
お気付きの方も多いだろうが、今現在垣根は四人の中でもダントツで尻を叩かれた回数が少ない。
現時点では他のメンバーに比べてかなり優位な状況にあると言っていいだろう。
(その分ビンタされたり階段から転げ落ちたりしてるけど)
しかし垣根は理解している。己の笑いの沸点が他の面子と比べてもかなり低く、
この『笑ってはいけない』という企画は自分にとって不利なものであると言う事を。
普通にやれば自分が最後の罰ゲームを受ける事になる可能性は高く、
このままでは折角体を張って稼いだリードもすぐに挽回されてしまうのは目に見えている。

 どうすればリードを維持出来るか、どうすれば自分に有利に事が運ぶのか、垣根はずっとそれを考えていた。
そうして彼は考え至る。自分が笑いに弱いのは仕方が無い。それを認め、受け入れ、
自分が笑いを我慢出来ないのならば周囲の笑いの沸点を自分のラインまで引き下げればいいのだ、と。

 さて、疲れて冷静な思考が出来なくなると、ついどうしようもなく下らない事で笑ってしまう、
という経験が皆さんにもあるのではないだろうか?垣根がやろうとしているのは、つまりそう言う事である。
彼はわざと引き出しトラップに引っ掛かり全員を巻き込む事により
周囲に休憩する間など与えず、この機会に一気に疲労させようとしているのだ。
無論、垣根自身も休憩する事は出来ないが、そこは回復力と打たれ強さに定評のある垣根である。
休憩なしのノンストップで企画が進んで行けば体力のある垣根が有利になる可能性は十分にある。

 一見するとただの自爆にしか見えない垣根の行動は、その実最終的な勝利を掴み取る為の勝利の方程式だったのだ。




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