過去ログ - 一方通行「イヤだ」part4
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54:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/02/19(日) 21:43:15.48 ID:XKG2W5eFo


「うン……」


 ゆりかごに揺られるような心地よい振動の中、一方通行はゆっくりと目を覚ました。
季節はもう冬だと言うのに、その場所は万人に眠気を誘うほどにぽかぽかと暖かい。
寝起き特有の、頭の中に靄がかかっているかのような甘美な痺れを享受しつつ、彼はぼんやりと窓の外に目を向けた。

 かつて学園都市を壊滅寸前にまで追い詰めた未曾有の大破壊、『審判の日』から早数ヶ月、
町並みはもうほとんど元の姿を取り戻しており、町の住人達も楽しげにそこ彼処を歩き回っている。


一方通行「人間ってのは逞しいモンだなァ……」


 学園都市自慢の高性能無人バスに揺られながら、一方通行は穏やかな目でその様子を見守る。
そもそも学園都市を破壊して回った張本人は彼を筆頭とする超能力者達だと言うのに
その事は完全に棚上げしているようだ。


一方通行「……」


 さて、穏やかな目で見守ると先述したが、勿論ただ見守っているだけではない。
彼は獲物を物色しているのだ。そう、彼お得意のチャチなイヤガラセのターゲットに出来そうな獲物を。
獲物を探しイヤガラセの内容を考える事、これこそ彼の至福の一時なのである。
故に彼は今この瞬間、驚くほど穏やかで満たされた表情をしているのだ。
それはまさしく悪魔の微笑みと言えよう。



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