742:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga]
2012/03/25(日) 21:21:02.03 ID:4Tv/qKk/o
垣根「身体能力と序列は関係ねぇっての」
一方通行「見とけクソどもが、この程度軽くこなして……」
一方通行とて本当は理解しているのだ。打ち止めを持ち上げられるかどうか正直微妙……
いや多分無理なんじゃないかと言う事を。普段の一方通行なら適当な理由をつけて他に押し付けていただろう。
彼は正面から戦って醜態を晒すくらいなら卑劣な手を使うことも逃げ出すことも辞さない男なのだ。
しかし極度の疲労と度重なる格下からの挑発により彼は冷静さを欠いており、
正々堂々と打ち止めを抱え上げて皆を見返してやろうという彼らしくない自己顕示欲に支配されかかっていた。
実際は挑発ではなく本気で気遣われていただけなのだが、そんな事はもはやどうでもいい。
と言うかそっちの方が惨めだ。
一方通行は悪態を吐きつつ打ち止めの方へと向き直り、既に彼女を掴んでいる腕に力を込めようとする。
しかしそこで、彼は気付いてしまった。
一方通行「……ッ!?」
打ち止め「……」
打ち止めの瞳に、怯えにも似た不安の感情がありありと浮かんでいる事に。
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