過去ログ - 召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その37
↓
1-
覧
板
20
683
:
◆1otsuV0WFc
[sage saga]
2012/03/10(土) 20:49:52.21 ID:uBMkOTpKo
魔法剣士の両手に握る剣が、金色に輝く。 それは即ち五行の光。
魔法剣士は今まで為し得なかった魔法剣五行をこの時まさに会得した。
涙はなかった。何よりも喜びが勝っていた。眼鏡と呼ばれた男との出会い。
ケルベロスと呼ばれた魔物に助けられたこの命。
それは運命か宿命か、魔法剣士にとて、そんなもんはどうでも良かった。
自分の人生のほとんどに影響したと言っても良い存在。それを今、失う。
しかしそれは哀しい事ではなかった。感謝で胸が一杯であった。
2匹の獣めがけ疾走する魔法剣士の前に、ライダーが姿を見せる。
部外者は黙っていろと言わんばかりに、魔法剣士は気迫を見せる。
その気迫の反動か、ドラゴンライダーは首のない体を後方へと飛ばされる。
その先にはオルトロスの背とその動きを封じるべく食らいつき、全身でしがみつく
ケルベロスの姿。2つの首はオルトロスの喉元に牙を突き刺している。
もう1つの首は既に目の色を失い、首を垂れていた。
それでもケルベロスは笑っていた。魔物とは思えぬ優しさで笑っていた。
それを見て魔法剣士も笑った。涙はない。涙の代わりに雨が降り注いでくれているから。
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
1002Res/471.76 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
板[3]
1-[1]
l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。
過去ログ - 召喚士「行けっ!コカトリス!!」 その37 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/kako/1329482009/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice